石垣島と台湾のほぼ中間に位置する日本最西端の島、与那国(よなぐに)島。周囲約27キロ、人口約1600人の国境の島です。いくのは少し大変な島ですがどんな見所があるのでしょうか。
日本最西端の碑

与那国島が日本最西端の地であると教えてくれる碑です。与那国島の西崎という最西端の岬に立っています。標高50m以上あり、周囲は断崖になっています。展望台と灯台があり、展望台から島全体が180度見渡せ、天気がよければ西方に台湾を望むことができます。ここで見られる夕日は日本で一番最後に沈む夕日です。与那国空港家ら車で約15分、久部良港から車で3分ほどです。
Dr.コトー診療所

与那国島では2003年、2006年に放映された人気のヒューマンドラマ「Dr.コトー診療所」の舞台となりました。オープンセットが今も残されており、見学可能です。ドラマ撮影用に立てられたロケ地を与那国島の皆さんが維持してメンテナンスをしています。ドラマのためだけに作られた建物ですが、さすがドラマセットだけあって非常に精巧に作られており、見ているだけでも楽しいです。入場料は300円です。
ナンタ浜

与那国島の中心地である祖納(そない)集落に面した波の穏やかなビーチです。沖縄の海ではよくある事ですが、浜から離れると潮の流れが速いので遊ぶ際には注意しましょう。集落の人の憩いの場でもあり、夕暮れ時には缶ビール片手にのんびり海を眺めて過ごすのに最適の砂浜です。
東崎(あがりざき)

与那国島の最東端にある岬です。先端には灯台と展望台があり、断崖絶壁の下に広がる紺碧の雄大な海の景色が楽しめます。岬の周辺にはなだらかな牧草地に与那国馬や牛が放牧されていて、まるで異国にいるような気分に。見ているだけで癒されるのどかな風景が広がっています。放牧されているヨナグニウマがのどかに草を食む様子を間近で見られます。ヨナグニウマの糞には気をつけて!
立神岩

立神岩(たちがみいわ)は約30m程の岩礁で、天に向かって聳え立つ姿は迫力があります。絶壁の上から覗き込むと、透き通った紺碧の海の中から立ち上がるその神々しい勇姿が見られます。与那国島の人々はこの岩を「神の岩」と呼び、信仰の対象としてきたそうです。
立神岩の周辺の海底では遺跡のような構造物が発見されていて、なにかしらの歴史がそこにあったのかと考えざるを得ません。
ヨナグニウマ

ヨナグニウマ(与那国馬)は、日本に8種残っている在来馬の1種です。1969年に、与那国町の天然記念物に指定されました。かつては畑を耕し、荷物を運び、人と共に働いていました。性格は素直で温厚、体高は120センチほどで体重は200キロと大変小さいながら100キロ以上の荷物を運ぶ強い足腰と蹄を持っているので蹄鉄は必要ないのだそう。触れ合ったり、乗馬をしたりすることも可能です。
与那国島へのアクセス
琉球エアーコミューターの定期路線が、那覇空港から与那国空港へ一日1往復、新石垣空港から与那国空港へは一日3往復しています。福山開運の“フェリーよなぐに”が石垣港から与那国島の久部良港へ週2便就航しています。島内は与那国町営バスが走っています。
わからないことは与那国空港にある与那国町観光協会で尋ねてみましょう。与那国町観光協会では日本最西端の証明書を発行していますよ。