沖縄には人気の離島がありますが、中でも最もメジャーなのは石垣島ですが、有人の島としては日本最南端に位置する波照間島も人気があります。波照間島にはどんな見どころがあるのでしょうか。
波照間島とはどんな島?
人口は490人ほどで周囲14.6㎞面積は12.73㎞の島です。2時間ほどあれば自転車で一周できます。離島の中で最も昔ながらの沖縄らしい風景が見られるといわれています。また日本国内では南十字星を観測できる島としても知られています。
ハテルマブルーを心行くまで堪能する“ニシ浜”

ハテルマブルーという波照間島の海を表す言葉があります。このハテルマブルーを心行くまで堪能できるのが“ニシ浜”です。透明度が高く、美しいハテルマブルーが太陽に輝き、白い砂浜が1.5㎞広がっており、八重山屈指のビーチと言われています。
ニシ浜での楽しみ方はシュノーケリングとダイビングです。遠浅の海にサンゴ礁が広がり、そこに住むカラフルなお魚に会うことができます。サンセットを鑑賞するのにもおすすめの場所です。港から徒歩10分で行くことができ、近くにダイビングショップもあります。
力強く岩場で育っている“浜シタン群落”
ハマシタンとは隆起したサンゴ礁の上に縦横無尽に太い幹を這わせながら大木になる植物です。ハシマタン群落は波照間島の西側にある毛崎海岸にあります。この海岸はひっそりした静かな場所で人もまばらなのでプライベートビーチにいるような気分です。
この群落内には樹齢数百年の大木があり、竹富島指定の天然記念物になっています。大きいものでは高さ3.5m、幹の周囲は2mにもなります。波照間島一周道路から小さな看板を目印にして海側へ入り、進んでいくとハシマタン群落に行くことができます。
八重山諸島では珍しいダイナミックな波が見られる“高那崎”
波照間島に来た人は誰もが訪れる場所ですがそれほど観光地化はされていません。荒々しい波が1㎞にわたって続く断崖に激しくたたきつけるように打ち付けるダイナミックな光景が広がる場所です。道も整備されているわけではなく、ごつごつした道を歩くのでちゃんとした靴を履いていきましょう。この近くには「最南端の碑」や「平和奇岩の碑」「波照間の碑」があります。
どこまでも見渡せる“底名溜池展望台”
浜シタン群落の少し南側の畑の中にある農業用溜池の脇にポツンと建つ周りに比較的まだ新しい展望台です。それほど高さはないものの、目の前には海が広がりどこまでも続く平野を見渡すことができます。また遮るものが何もなく、明かりもないので、日中だけでなく、夜は星を見るのには最高の場所です。
日本最南端の展望台“星空観測タワー”
1994年に開館した日本で最南端の天文台です。波照間島は「もっとも宇宙に開かれた島」という異名を持ち、星の観測地として知られ、本州では見られない南十字星を見ることができます。高い建物や明かりも少ないので夜は満天の星空が広がりその絶景にきっと感動するはず。観測できるのは主に4月下旬から6月中旬までで水平線上に輝く南十字星が観察できます。
波照間島のお土産
波照間島では入手困難の“幻”と言われる「泡波」という大変稀少価値の高い泡盛が昔ながらの製法で作られています。麹の香りが濃厚でありながら、口当たりが柔らかく味が素朴で飲みやすいのだとか。島の飲食店でも扱っているお店が少ないそうなので、見かけたらすぐにゲットしましょう。
泡波 泡盛30度 600ml
波照間島へのアクセス
波照間島までの航路を運航している会社は安栄観光のみです。安栄観光が運行する高速船の便数は1日に夏季4便、冬季3便で所要時間は約60分~70分です。やはり日本最南端の島だけあって他の離島に比べると時間がかかりますね。それでも一度は行ってみたい離島です。