海の上にある「波上宮」ってなに?癒やしの空間も

波上宮

那覇市の中心部から15分程度歩いたところに「波上宮」という地元の人達から「なんみんさん」と呼ばれ親しまれる神社があります。海の上に浮いているようにも見える変わった神社として観光客からも人気のスポットです。

沖縄にはかつてより“ニライナカイ”の神々に対しての信仰が残っています。ニライナカイとは琉球で古くから言い伝えられている言葉の一つです。沖縄は周囲を海に囲まれ、島の豊かさや繁栄は海から得られるものとされてきました。海には食材となる魚・貝・海藻などなんでもありますよね。これらの食材はすべて海のはるか彼方に住む神様からの贈り物だと考えられてきたのです。

ニライナカイとはようは神々が住んでいる島のことをいいます。ニライカナイは沖縄の人にとってなくてはならないものですが、同時に災いを運んでくる場所でもあり贈り物としての恩恵と災いの両方を授けてくれる場所でもあるのです。ニライカナイは沖縄の東側の海底にあるとされ毎年年始めに神々がやってきて、しばらく滞在した後に帰っていくものだと言い伝えられています。

波上宮はなぜできたのかについては定かになっていませんが、この敷地内からは貝塚時代の土器なども発見されており、沖縄にとっては昔から住民を支えてきた大切な場所でもあるのです。琉球王国の時代も他の神社とは違う特別な扱いを受け最上位に位置する神社でもありました。

波上宮

波上宮には年間を通してさまざまなイベントが執り行われます。いずれもその時期にしか楽しめない特別なものばかりですので、是非参加してみてくださいね。

初詣

毎年1月1日~1月3日の三が日には30万人の人が訪れる場所としても知られています。地元の人達にとってはとても身近な場所で、おみくじやお守りを購入して今年一年の海の神々からの豊穣や豊漁を祈願します。二礼二拍手一礼で年の始まりをお祈りしましょう。3日を過ぎれば人も少ないのでゆっくりと初詣もできるのでおすすめです。

なんみん祭

波上宮の一大イベントである5月17日の例大祭の前後に数々のイベントが行われます。前夜祭にはじまり沖縄角力大会やビーチ綱引き、琉球演舞、神輿行列などもあり盛大に行われます。縁日なども出ますしちびっこ相撲大会などもあり、老若男女問わずに楽しめるイベントの一つです。この時期に訪れると波上宮の魅力を存分に体験できるはずです。

節分

毎年2月3日に行われる節分祭は豆まきや獅子舞の天地四方祓などもあります。年男・年女による縁起のいい豆まきに、毎年多くの人達が訪れます。豆以外にも巻く福物まきなどもあり、とても楽しめるはずです。

波上宮の初詣・節分・なんみん祭の時は多くの人達で賑わいます。その為駐車場が混雑すること、駐車場自体が中止になっている場合もあります。那覇市内からの利便性も高いのでできるだけ歩いて訪れるようにしましょう。

車で訪れる場合は近隣の有料駐車場を使うことになります。また波上宮のなんみん祭は地元の人だけでなく観光客も多いので、那覇市内のホテルはできるだけ早く予約するのをおすすめします。

波上宮は昔から現代でも沖縄の地元の人達になくてはならない存在です。海の恵みがあるのもニライカナイからの贈り物であると考える文化は沖縄のように陸続きではない島国だからこその文化でもあります。

波上宮以外にもニライカナイの恩恵を受けた場所や、名前がついている場所も多く残っています。沖縄のこういった伝統的な考え方にも耳を傾け参加してみるとより沖縄の魅力を実感できるはずです。是非、波上宮に訪れてみてくださいね。