沖縄の知られざる世界遺産「識名園」

識名園

沖縄には首里城をはじめとした数々の世界遺産があります。座間味城跡や勝連城跡などもその一つになりますが、意外と知られていない世界遺産「識名園」があるのをご存知でしょうか。琉球の歴史を感じられる場所として実は隠れた人気スポットなのです。

那覇市にあり、ゆいレール首里駅より徒歩10分ほど移動したところにあります。首里城からも比較的近い場所にあるので一緒に観光を楽しむのもいいかもしれません。

識名園は琉球王家最大の別邸庭園としても知られ、1977年に築庭されてから王族の保養や接待などに利用されてきました。冊封使のおもてなしを行なう場所でもあったのです。琉球王家の別邸は他にもありましたが識名園の広さはそのなかでも最大です。

ですが第二次世界大戦で莫大な被害を受けたことで修理が行われ、1995年に現在の姿に生まれ変わったといいます。

琉球独自の石炭岩は池のまわりに積まれ、日本庭園や中国庭園の影響も受けながら独自の文化を今に残しています。明治時代に訪れた外国人の教師からは「識名園じゃ宝石をちりばめた箱庭」と称されることもあり2000年に世界遺産として登録されました。

昔は限られた人しか出入りすることができなかった識名園も今は観光用に開放しています。4/1~9/30は9:00~18:00まで開園していますが、10/1~3/31までは9:00~17:00と開園時間が短くなりますので、訪れる際は注意してください。入園は閉園の30分前までできます。

識名園は30分~1時間程で規定のコースを巡ることができます。広大な土地がありますが見所をしっかりと押さえれば、気軽に立ち寄り観光を楽しめるはずです。

自然と触れ合う

識名園のなかには南国ならではの植物がたくさん生息しています。毎年3月~4月に大きな花を咲かせる「デイゴ」や、正門近くには中国原産の「サルスベリ」、沖縄でよく見かける「コバテイシ」は白い小さな花がかわいい樹木です。他にも「バナナの木」や「リュウキュウマツ」などもありのんびりとお散歩を楽しむのもいいのではないでしょうか。

独特の設計を楽しむ

識名園は琉球文化も残しつつ、日本庭園や中国庭園の文化も摂り入れています。心という文字をモチーフにした「心字池」や、中国風をモチーフにした「石橋」、中国のあずま屋をイメージした「六角堂」、御殿には赤瓦屋根や木造建築などに琉球の文化が残り総面積525平方メートルのなかに15個の部屋があります。文化的なイベントなどにも使われており、囲碁のタイトル戦の場として2015年にTVでも放映されました。この御殿から見える美しい庭園は見ているだけでも心からリラックスできる場所です。

識名園のなかには植物がたくさんあり日陰で休みながらお散歩を楽しむことができますが、沖縄の夏はなんといっても暑いので日よけ対策はしっかりと行ないましょう。日傘や日焼け止め、帽子などの準備を忘れずに。

意外と傾斜も多く歩きにくい道もあるのでスニーカーなど歩きやすい靴で訪れるのをおすすめします。ビーサンなどだと前日雨が降った日なんかはすべることもあり危険です。また朝一で訪れた方が人も少なくのんびりと観光を楽しめるのでおすすめします。入り口でパンフレットをもらい見所を確認しながら進んでいきましょう。

沖縄の世界遺産である識名園は自然豊かで沖縄らしい文化を今に残しています。利便性もいいのでまだ行ったことがない人は是非訪れてみてくださいね。通年を通して見える景色も変わりますし、とてもリフレッシュできる空間です。植物のマイナスイオンに癒されて日頃の嫌なことも忘れてしまうかもしれませんね。