沖縄のB級グルメといっても過言ではない「タコライス」を知っていますか?
誰でも名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。もともとはメキシコを代表する「タコス」が元祖になっています。「タコス」とはとうもろこしの生地を薄くのばして鉄板で焼くのですが、生地の中には牛肉のサイコロステーキや玉ねぎなどの盛りだくさんの具材が含まれているバラエティー豊かな料理の一つになります。その「タコス」をアレンジし「タコライス」を誕生させたのが実は沖縄県の金武町のとあるお店だったのです。
タコライス発祥の地「金武町」とは?
沖縄の金武ICを降りたところに、「タコライス発祥の地」と書かれている看板があります。タコライスというと日本ではなく、メキシコじゃないの!?と疑問に思う人もいるでしょう。確かにもとになっている「タコス」はメキシコですが、「タコライス」はこの金武町で誕生したものになるのです。
金武町の中には昔ながらの「パーラー千里」というお店があります。
お店の外に遠くからでも目立つような黄色の看板が出ていましたが、当時建物の契約更新が出来るかどうかになり、別の店舗を作り「キングタコス」が誕生しました。結果、「パーラータコス」の更新は出来たのですが2015年までは2店舗展開を続けていたお店も、今では営業している店舗は「キングタコス」の1本になりました。
タコライスを作ったのは実は日本人!
現在では誰もが一度は食べたことがあると思われるタコライスは、昭和59年、今から30年以上前に創業者である儀保松三さんが考案した料理になります。もともと「パーラー千里」では、米軍兵士を相手とした料理を提供していました。
しかし時代も進み円高の影響を受けるようになると米軍兵士も外で食事をする機会が減り、安価でボリュームのあるタコライスが誕生するのです。ご飯の上にタコスのソースをかけているので食べごたえもありますし、実はとても組み合わせとして相性がいいのです。
その後沖縄県だけではなく、全国にタコライスは広まっていきました。
今では日本全国で食べることが出来ますよね。多少の中身の違いがお店によってありますが、中身の具をアレンジしたものが出てきたのも最近の話ですよね。なかにはタコが入っているからタコライスなんて勘違いをしている人もいますが、タコライスはあくまでもタコスのことですので、気を付けてくださいね。
キングタコス 金武本店

沖縄県内にチェーン展開しているお店といえばここでしょう。
地元の方には「キンタコ」と呼ばれ親しまれています。通常のタコライスからチーズを山盛りにしたり野菜を乗せたりとアレンジが出来るのが魅力です。トッピングをどうしようかなと迷ってしまうかもしれません。ボリューム満点で美味しい、濃厚なタコスソースとケチャップが絶妙なお店です。お値段も手頃なのが嬉しいですね。タコライス以外にもハンバーグなどの種類も豊富で、キングタコスならではの多様なメニューが魅力的です。
- 住所:沖縄県国頭群金武町字金武4244-4
- 営時:月~金11:30~1:00/土・日・祝10:30~1:00
- 定休:年中無休
- 電話:090-1947-1684
タコライスは今ではさまざまな場所で手軽に食べることが出来るものとなりました。カフェや居酒屋などのメニューでも置いてあり、タコスソースの独特な味わいとケチャップとの組み合わせが絶妙で、何度でも食べたくなりますよね。
そんなタコライスの発祥の地である沖縄を訪れたのであれば食べないのはもったいない!ぜひ本場のタコライスを満喫していってくださいね。シンプルなものから、トッピングするのもキングタコスならでは。沖縄県民のソウルフードはタコライスといっても間違いありません。暑い夏の食欲がない時でも食べたくなる逸品です。