沖縄県糸満市で戦争について学ぶ「平和光の柱」

平和記念公園

毎年6月22日・23日に沖縄県糸満市の「平和祈念公園」では終戦日にかけたイベントが行われています。沖縄県内だけでなく県外からも多くの人が訪れ、改めて平和の重要を感じるものです。参加費はかからずにどなたでも参加できますのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

那覇空港から車で約1時間移動した場所に「平和祈念公園」があり、そのなかの「平和の広場」がおもな会場です。慰霊の日の前になる22日は前夜祭となります。イベントは平和の火を点灯することからはじまり、次に平和の光の柱を点灯します。

戦時中は軍艦用だったサーチライトをつかい5本の青白い光が天と地を結ぶとても神秘的な光景です。この光は沖縄戦没者5か国(日本・アメリカ・朝鮮半島・台湾・イギリス)をイメージしたもので、はなれている那覇市や南城市などの場所からもその光を確認できます。

平和光の柱

柱の点灯が終わると、平和祈念公園にコップやキャンドルをつかい灯します。まるで光の道のように一本の長い列がつくられ幻想的でとても美しいものです。それぞれのキャンドルには手書きでメッセージがそえられ「平和な未来」を望む多くの人の気持ちが形になっています。

次に平和の礎の池で「とうろう流し」をおこない、最後に公園を中心に音楽やミュージカルの上演など平和の光の柱は大体がこのような順序にそって進んでいきます。

戦争の被害を風化させてはいけないと若者に伝えるために行われているイベントになり、沖縄市長の挨拶や戦争で亡くなった方の遺族なども参加し、平和の尊さを伝えています。

平和の礎

平和祈念公園は「沖縄戦終焉の地」である糸満市摩文仁にあります。約40ヘクタールの広大な公園のなかには、戦争で亡くなった人々の名前を記した「平和の礎」をはじめ「平和祈念像」「平和祈念資料館」など沖縄戦にかかわるすべてのものがここに集約しています。

公園内は4つのゾーンで編成されており「平和ゾーン」「霊域ゾーン」「園路広場ゾーン」「平和式典ゾーン」となります。

戦後の復興で戦争で生き残った住人の手によって遺骨が集められ、納骨所や慰霊碑などがたてられましたが、その後平和祈念公園内の霊域参道沿いに移されました。32府県や各団体の慰霊碑が50基もたてられており多くの人が訪れる場所になっています。

私たちは沖縄の戦争について知っているつもりでも、この場所に訪れると改めて平和の尊さを実感するものばかりです。

現在、平和祈念公園は毎年多くの観光客や修学旅行生が訪れる場所としても知られていますが、週末になれば多目的広場でスポーツをして楽しむ子どもたちの姿もあり、地元の人たちにとって憩いの場にもなっています。毎年整備も進められており、緑豊かなとても美しい公園です。

毎年旧盆になると国立戦没者墓苑と平和の礎の前で「奉納エイサー」が行われます。以前、6月23日の平和の光の柱での演舞がエイサーだったこともあり、慰霊と平和をあらわす沖縄ならではの催しとして県外や海外の人からも注目を浴びています。

力強い勇壮なエイサーは糸満市の青年会がおこなっているもので、平和を願う多くの人たちの心が演舞の一つ一つに込められています。エイサーというとお祭りなどのイメージが強いかもしれませんがこういった平和を願うイベントでも多く登場しています。

毎年テレビなどで沖縄の終戦祈念 日が一部紹介されることもありますが、沖縄の終戦日にどんなことがおこなわれているのか知らない人も多いのではないでしょうか?沖縄に住んでいる人以外の県外や外国の方も参加できるイベントになりますので、戦争や平和について改めて考えるきっかけとしていかがでしょうか。