小学生の子どもと沖縄移住の場合、子どもの小学校探しが移住先を決めるポイントになります。どこにしようかと迷っているあなたにお勧めしたいのが「那覇市」。その理由を移住者目線で紹介します。
学校の数が多いから小学校選びがしやすい

沖縄への移住を決める理由が「自然の中でのんびりと子育てをしたい」だと那覇への移住に興味がわかないかもしれませんが、意外と自然が多いのも那覇市です。
都会的なイメージがあるかもしれませんが、実際に那覇市内に住んでいる私の印象ではあくまでも都会的な雰囲気は市内の一部だけ。
小学校が多く集まる地域は静かな住宅街が多いですし、どちらかというとごちゃごちゃとした下町のような雰囲気の場所も多いです。
だから「都会っ子」というイメージはあくまでもイメージだけで、那覇でもおおらかなのんびりとした校風の小学校はたくさんあります。
もちろん転勤族が多く集まる地域もあって、こうした地域では中学受験を視野に入れて小学生から塾や習い事に積極的な親御さんもたくさんいます。
そのため小学生から通うことができる塾も住宅地の近くにありますし、積極的に利用している親御さんも多いです。
つまり那覇市は小学校の数が多いので、子どもの性格や将来の希望に合わせて小学校選びをしやすいという点が魅力なのです。
小学生でも将来の夢に向かって着実に学ばせてあげたいと考える親御さんもいれば、都会の便利さは維持しながらも週末は子ども同士の時間や自然に触れ合える時間を大事にしたい親御さんもいます。
そんな親御さんのいろいろな希望を叶えるための選択肢が多いところが、那覇市をお勧めする理由でもあります。
那覇市なら隣接校選択制度がある

公立小学校だと通学区域に応じて指定校があるのですが、那覇市では「隣接校選択制度」があり指定校でなくても隣接校であれば小学校を選択することができるようになっています。
実は我が家ではこの制度を利用して娘を隣接校に入学させました。
我が家が隣接校選択制度を利用した理由は、子どもの生活環境を壊さずに通学させたいと思ったからでした。
我が家は夫婦ともに共働きなので、小学校入学まで保育園に通園させていました。
通わせていた保育園の周辺には4つの公立小学校があったのですが、現在通わせている小学校は保育園から最も近い小学校でした。
残念ながらこの小学校は指定校ではなかったのですが、保育園の頃から園のお散歩で小学校周辺にはよく出かけていましたし、毎日徒歩で送り迎えをしていたので近所の人とも顔見知りでした。
でも指定校を選んでしまうとこれまでの娘の生活圏から離れてしまうため、正直言うと娘一人で通学させるのに心配でした。
そこで利用したのが隣接校選択制度です。
最初は指定校に近い場所に引っ越しをすることも考えたのですが、馴染みのある小学校が偶然にも隣接校に指定されていたので、住み慣れた場所で安心して娘が小学校に通えることを選んでこの制度を利用したのです。
ただしこの制度を利用するには事前に手続きが必要ですし、指定校区の生徒数が定員枠を超えている場合は申請しても入学することはできません。
さらに希望者が定員枠を超えている場合は抽選となるので、人気がある小学校の場合はこの制度をうまく使えない可能性もあります。
それでも県内でこの制度が利用できるのは那覇市だけで、2007年以降は小学校だけでなく中学校でもこの制度が導入されています。
公立の学校で希望する学校を選択できるのは現時点で那覇市だけなので、子どもの学校選びで迷っているのなら知っておくと便利ですよ。
那覇市内は子育てファミリーに手頃な物件が多い

最初に移住先として決めた住所にずっと住み続ける人は、思っている以上に少ない気がします。
私の周りにいる移住仲間も、最初に住んだ場所に住み続けている人よりも何度か引っ越しをして気に入った場所に家やマンションを買った人の方が多いです。
その点でいうと那覇市内は子育てファミリータイプの物件が手頃な家賃で借りられるところが魅力です。
ファミリータイプでも8万円台なら物件数も多いですし物件の条件もよいです。
もちろん人気の小学校周辺だと空きが出てもすぐに埋まってしまいますが、子どもの進学を機に引っ越しをする人も多いので定期的に空き物件が出ます。
もちろん8万円以下でもファミリータイプの物件は多いですし、条件によっては5万円台でファミリータイプ物件が借りられることもあります。
このように那覇市内だといろいろな条件の物件が多く集まっているので、予算に応じて無理せず子育てがしやすい物件を選ぶことができるのも那覇市の魅力だと思います。
子どもの小学校選びで悩むならまずは那覇市をチェック!

子どもにとって小学校で体験する様々なことは将来にも大きく関係します。
それだけに「移住先をどこにするのか」と「どこの小学校に入れるのか」の2つをきちんと解決しなければと深く考えてしまうはずです。
でも移住をしたいという気持ちがはっきりしているのなら、まずは選択肢の多い那覇市を選んでみてはいかがでしょうか?
「ずっと住み続ける場所を探す」と意気込むよりも、「子育てをしながら最終的に住み続けたい場所を探す」の方が移住をするにしても選択肢が広がりますよ。