沖縄には独自の方言があります。古くから「ウチナーグチ」と呼ばれ親しまれています。若い世代の人と話していると感じることも少ないかもしれませんが、御食事処や観光地でおばあと話していると「ん?今なんて言ったのかな」なんて感じる方言もあり、意味がわからないままになる事も・・・。
沖縄に観光に訪れる予定がある人も、移住する計画を立てている人も、沖縄の方言はとてもあたたかく魅力的なものばかりですので、まずは1つ覚えて沖縄に馴染んでみませんか。思わず人に話したくなる魅力的な沖縄の方言をご紹介致します。
沖縄の方言には種類があるの?
沖縄の方言とは昔から伝わる「琉球語」の中の一つになります。かつては王家が共通語として使用していたとても由緒正しき言語の一つになるのです。
特に沖縄の本島を含めた363島のうち、「沖縄諸島中南部」で使用されています。別名「中央沖縄語」と言われ、本島をはじめ、慶良間諸島や久米島など比較的本島から近い島で使われています。沖縄には他にも奄美語、宮古語など島によって方言があるのです。
ちなみに沖縄の方言は「ウチナーグチ」と呼ばれますが、他にも「ウチナーヤマトグチ」と呼ばれているものもあり、沖縄の方言と共通語が混ざり出来た言葉だとか。
沖縄の方言を実際に覚えて使ってみよう!
まず沖縄の方言は聞き慣れない人には何を言っているのかわからないと思います。沖縄の主要空港の「那覇空港」に行くと「めんそーれ!沖縄」と書いた看板があります。これは「ようこそ、いらっしゃい」といった意味を持つ言葉です。この看板を見ると沖縄に来たなと実感する人も多いのではないでしょうか。沖縄を歩くとあちらこちらにこういった聞きなれない言葉がかかれています。

よく使う沖縄の方言をあげてみると…
- はいさい(男性)、はいたい(女性)→こんにちは
- はじみてぃやーさい→はじめまして
- にふぇーでーびる→ありがとう
- くゎっちーさびら→いただきます
- くゎっちーさびたん→ごちそうさま
なかなか発音が難しそうなものばかりですよね。他にもおじいさん・おばあさんのことはおじい・おばあと呼びます。
発音が難しそうだからといって沖縄に来る際に心配する必要はありません。沖縄の方言は単語がわかっていれば十分聞き取ることも、理解することも出来ます。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、話していくととても丁寧でゆったりとした言葉遣いであることがわかると思います。聞きなれない人にはとても新鮮に感じますし、覚えるのも面白いものですよ。また聞き取れない時はもう一度聞いてみましょう。沖縄の方は親切なので丁寧に教えてくれます。
少し上級者向けになると、
- はいさい!ちゃーがんじゅーねー→こんにちは!元気にやっている?
- ぬーやまーさいびがー?→何が美味しいのか教えてください
- くゎちっちーさびたん、にふぇーでーびる→ごちそうさま、ありがとう
- しぐとぅ、なま、うわとん。うたいみそーちー→仕事終わったよ、お疲れ様です
など言葉を組み合わせて使ってみるととても面白いのがわかりますね。
他にも食べ物や飲み物にも呼び名があります。これはまた後日ご紹介致します。沖縄の駅によっては沖縄方言を話す「自販機」もあります。ゆいレールの旭橋駅にあるので探してみてはいかがでしょうか。可愛いシーサーの絵が目印です。
沖縄の方言はなかなか味があり、新鮮で素敵なものばかり。段々と方言を話す人も少なくなっているようで「消滅危機」のある言葉としても国連の教育科学文化機関のユネスコでも調査を進めているそうです。沖縄の方言が聞けなくなってしまうのは何だか寂しいですよね。お土産屋さんなどでも沖縄の方言をまとめたポスターのようなものも販売されていますので、沖縄好きはぜひとも手にいれて楽しんでみてくださいね。