沖縄の「琉球かすり」が美しすぎる!

琉球かすり

沖縄の着物や小物などで、他ではみたことのない多彩な柄をいかした「琉球かすり」と呼ばれる技法をみたことはありませんか?淡い色合いから、はっきりとした色までさまざまですが柄の種類の多さが特徴で、とっても素敵な織物になります。

沖縄を知るということは、その文化に触れるということ。あなたも「琉球かすり」を知れば、その魅力にはまってしまうかもしれません。

「琉球かすり」は、もともとインドが原産となり東南アジア各地に広がり、大交易時代に沖縄に入ってきたものとして知られています。時代は14~15世紀頃になり、もともとの東南アジアの影響もありつつ、沖縄独自の気候や風潮などをいかし今の「琉球かすり」が誕生しました。

なんでも日本でかすりが広まったのは沖縄で作られたものが日本各地で取り入れられるようになったのだとか。沖縄以外にも、薩摩かすりや伊予かすりなど種類がありますが、いずれもその土地の文化をいかしアレンジされたものばかりです。

「琉球かすり」は球王府時代から伝わる「御絵図帳」をもとにしながら、糸を染め上げる時に少しずつ束ねた糸を計算しながら、模様の部分を1カ所ずつ手括りで締め上げていく手法で行われており、とても手間がかかる作業を繰り返し「琉球かすり」が作られているのです。1日作業が進んでも1m~2m程度になり、時間もかかります。

その為、ある程度決まった形はあるにしても作る職人によって風合いや柄なども変わるので、世界に一つしかない特別な織物になります。種類を見比べながら、自分が「これだ!」と思える柄に出会うととても嬉しいものですよ。

「琉球かすり」に興味がある人は南風原を訪れてみるといいのではないでしょうか?沖縄の「琉球かすり」のほとんどが南風原にて職人の手によって作られています。そのため、南風原は「琉球かすり」の里とも言われるようになりました。

南風原は「琉球かすり」以外にもさまざまな織物の産地として知られています。「花織」もその一つで明治時代から続く技法になり、戦後の物資不足の中でもあらゆる材料を集め精算に取り組んだものとして知られています。花織は母から娘に伝承するものとして今でも織り続けられています。

かすりの道と呼ばれる場所には、今も残る「琉球かすり」「花織」の工房がたくさん点在しています。「琉球かすり」の歴史を学べる「琉球かすり会館」があり、染めたりはた織りなど貴重な経験もできます。工房では「琉球かすり」の体験教室などを行っている場合もあるので、ぜひ試してみてくださいね。

「琉球かすり」や「花織」に使われる染料は、「フクギ」や「センダン」「イスノキ」「カンヒザクラ」「ヤマモモ」「琉球藍」など沖縄にたくさん自生している自然の染料を使用しています。その為、人工的に染められたような色合いではなく、一つ一つに温かみを感じるのが「琉球かすり」の魅力でもあります。色の入り方すらもすべての「琉球かすり」で違います。

南風原ではそんな「琉球かすり」や「花織」を使ったグッズがたくさん販売されています。着物だと少しお値段も高くなってしまいますが、名刺入れ、キーホルダーなどの小物に「琉球かすり」を用いたものもたくさんありますので、沖縄に来た記念に購入してみてはいかがでしょうか。

「琉球かすり」は沖縄の昔からの文化を伝える大切な織物の一つになります。一つ一つが職人の手作りだからこそ魅力もありますし、お土産にしても喜ばれます。

沖縄の文化に触れ、その魅力を体験できるとても贅沢なひとときをあなたも南風原で感じてみませんか。「琉球かすり」は今後も後世に伝えて欲しい織物の一つになります。